慶応湘南藤沢 H22 算数
この年度の問題は割と易しいと思います。
1
計算問題
(3)は単位換算。体積の単位換算が素早くできるように・・・。
2
一行問題
易しいです。(3)の場合の数は慎重に・・・。ミスしないようにしましょう。
3
規則性・数表
SFCは規則性がよく出題されます。やはり一筋縄ではなく、
ややこしい問題です。
計算結果の数字が何を表しているのかよく考えて回答していきましょう。
まだ答えを出してはいないのに、答えだと思わないように気をつけま
しょう。
数表なので、2乗数に注目します。
1つずれないように細心の注意を払いましょう。数表の問題で引き算の
時は、引く数に要注意。
4
立体図形と水量
45°傾けるので、直角二等辺三角形が登場。そこから長さが
わかってきます。
立体の問題ですが、奥行きは変わらないので、正面から見える面の
面積を計算することで
素早く回答できます。底辺比と面積比の問題になるのでそこを
しっかり押さえておきましょう。
棒を入れる問題にもなっています。
3の規則性もそうですが、立体図形と水量の問題も頻出です。
棒を入れる問題も含めて
水の問題を強化しておく必要があるでしょう。
水面の上下は理屈もしっかり押さえておきましょう。
5
仕事算
結構ややこしくなります。間違えないように慎重に・・・・・
問題文をよく読んで、正確に問題を解いていきましょう。
6
点の移動・面積
面積のグラフからの類推。点の速さから長さを出し、三角形の相似を
使います。落ち着いてやれば難しくはありません。
例年より易しく、とっつきやすかったと思います。
規則性と水量問題は定番。棒を出したり入れたりするときの水面が
上下する速さを求める 問題が出ていますので、そのあたりをよく
学習しておきましょう。
この年度は出題されていませんが、旅人算・流水算もよく出題されて
います。速さと比を使いこなせるように、流水算は様々なケースに対応
できるようにしておきましょう。
慶応湘南藤沢 2009年算数 解きました。
SFCの2009年度算数を解いてみました。
割と素直でボリュームのある問題が多い感じですが、着眼点にしっかり気づいて
正確に処理できるかが問われている感じがします。試験中に落ち着いて問題を解き、問題を解く着眼点に気が付けるかどうかが合否の別れ目のような気がします。
1
計算問題。いうまでもなく間違えてはいけない。
2
簡単な1行題。(3)の平面図形が少し難しい。うまく処理できなければ
ここは間違えてもいいかもしれません。あとの大問でしっかり得点しましょう。
3
どこかで見たことがあるような規則性の問題。
ふつうは平面の問題ですが、立体図形にうまく昇華しています。難しく考えずに
単純な規則性の問題に持ち込みましょう。
わたしは(3)で計算ミスしていました。気を付けましょう。
4
水と立体図形問題。SFCでは水と立体図形の問題がよく出題されている気がします。この分野はあらゆるタイプの問題に慣れておく必要があるでしょう。
この問題は面積図を使うといいともいます。条件をよく整理して、わかるところの数値はしっかりと図に書き込みます。そうするといろいろ見えてきて回答できます。
すじみちだてて考えることにより、解法が思いつき、正解に至ります。
5
正方形の折り返しの問題。テキストによっては例題にのっています。それをうまく
練り上げ、図形の難問に仕立てています。この問題にあたったことのある人は
(1)、(2)と答えられたと思います。(3)は難しいのでできなくてもよさそうです。
直角三角形を2つの直角三角形に分けた時の面積比を使いました。
折り返しの問題にある程度あたっておく必要があったと思います。
6
往復する速さと比の問題。
速さの問題でやりこんだ問題をうまく組み合わせています。複雑な状況から
シンプルな状況を抜き出し、定番の解法で回答できれば(1)、(2)はできます。
複雑でも投げないで、しっかりと状況を把握しましょう。
(3)は難しいですね。私は今日は休みでお酒を飲みながら解いていたせいか
間違えました。しっかり吟味する必要があります。試験中に正確にここまでやる
のはなかなかできないと思います。(1)、(2)を必ずしっかり得点しましょう。
規則性、水と立体はよく出題されていると思います。ニュートン算を含む仕事算も
・・・・。
オーソドックスな応用問題から一歩踏み込んだひらめきを見せることができるかどうかが合格への鍵だと思います。そのためにはしっかり図や表を書いて問題の状況を整理していきましょう。そこから正解へ糸口がつかめます。
渋谷教育学園渋谷中 算数と理科を解きました
この学校を志望している生徒がいて、本人の希望があり、一緒に問題を解いていきました。
2009年の算数、2008年の理科を解きました。
算数は、他の年度も見ましたが、数の性質と立体の切断がよく出ている印象を受けました。
テキストで演習する難問プラスαで対策するといいと思います。似たような問題を出す学校
の問題を解くといいと思います。東邦大東邦、攻玉社、高輪、早稲田実業などが思い浮かびました。
2009年の算数
1
計算問題。今日はやらなかったのでわかりませんが、ミスしてはいけないでしょう。
2
1行問題。簡単なものも含まれている。数の性質が難しい。数の性質の難しい1行問題に
慣れておきましょう。もしくは数の性質に深入りせず他を確実に得点しましょう。
3
オーソドックスな比の問題を組み合わせた問題。落ち着いてやればすぐにできます。
ここは確実に得点するべきところ。
4
立体の切断。これが難しい。数ある立方体の切断の問題にあたっていないとできません。
立方体をいくつか組み合わせて切断する問題はよくあるので慣れておくといいでしょう。
記号問題などもあるので、わずかでも得点しておきたいところ。
5
規則性・数の性質。奇数の和と平方数関連。(1)、(2)はじっくりやればできると思います。
ここでしっかり得点しましょう。(3)は2400番目と2600番目なんていう数字が出てくるのですが、
いずれも平方数の前後。49×49=2401、51×51=2601 都合良くできていますので、
これに気が付ければいいのですが。私は試している最中に気がつきました。いろいろ試行錯誤
していきましょう。
2008年度 理科
1
力学
ばねの問題は落ち着いて考えればできるでしょう。地球の遠心力や無重力状態・慣性の法則などを
考えさせる問題がありました。物理的現象とその根底にある法則をしっかりつかんでおきましょう。
2
溶解度と浮力の融合問題。物質が水に溶けるしくみ、物体が水に浮くという現象を奥深くまで問う問題。
かなり深くまで学習していないと対応できないでしょう。この問題も現象と理由をしっかりと押さえておきましょう。
3
磁性細菌について
これは文章を読んで内容を読み取って答えさせる問題。とりあえず、なにかしら書きましょう。他の単元の知識を
有機的に組み合わせて記述する問題は他校でもあるでしょう。やっておきましょう。出題者うけしそうな回答・記述をひねり出せるようになればいいのですが・・・。似たような思考・記述問題を経験しておくことでしょう。
青山学院中 2010年算数 分析
現在、青山学院を志望している生徒はいませんが、昨年数回来てくれた生徒が合格した
学校なのでやってみました。
難しめの1行問題が多いイメージです。問題の毛色は若干違うかも知れませんが、芝中と似ている
と思います。芝中を志望している生徒さんは青山学院の問題をやってみると対策になるかもしれません。
1、2、3
計算問題です。間違えないように。
4
割合の問題。もとにする量に注意して・・・。よくみる基本の一行問題。計算が少し難しい。
5
角度の問題。わかるところを埋めていきましょう。
6
面積の問題。単位に注意して・・・。kmとcmの変換ができるように。mを介するとわかりやすいです。
7
三角形の面積。受験生は相似や面積比ばかりやることになると思いますが、それを習う前のやり方で
台形の高さを出します。平面図形=相似比・面積比と短絡的にならず、5年生のはじめや4年生でやる
ことも使えるようにしておきましょう。
8
よくみる仕事算とつるかめ算。1行問題に慣れておきましょう。
9
年齢算ですが、パターンではできない・・・。線分図を書いて状況をよく考えましょう。
求められているものは「差」なので差がわかればいいのです。
10
立体の展開図。各頂点にアルファベットを書いていくとミスしないでできると思います。
(2)は4年生のテキストにのっていることを使う問題です。かたよりのない学習をしておくと
いいでしょう。
11
ベン図の問題。8の年齢算と同じようにパターン通りにはできない。これもある部分が
わかれば解けてしまうので、わかるところを落ち着いて埋めていき、回答に結びつけましょう。
12
点の移動。(1)のア、(2)はできるはず(1)のイは落ち着いてやればできます。数値設定が単純なので
調べてもすぐに見つかります。(3)が難しい。同時にもどることに気がつけば周期の問題になります。
これに気がつけるかどうか。
13
速さの問題。折り返すたびに速さが変わるので難しい。線分図ではなく、ダイヤグラムを書くといろいろ
見えてきます。三角形の相似を見つければ色々な数値が分かり、回答できます。
解いていると条件が足りない気がしてしまうのですが、ある部分がわかってしまうと、答えはわかって
しまうという問題がけっこうある気がします。落ち着いて考えていきましょう。
慶応中等部 2010年算数 分析
第一志望ではなかったと思いますが、3人くらいの生徒の志望校欄に
慶応中等部があったと思うので解きました。
20年くらい前ですが、私も受験しました。算数はとにかく時間との戦いだった気がします。
ミスをしないように気をつけましょう。たえず時間を短縮できる解法をとりつつ進んでいくと
いいと思います。
今年度はやさしいほうではないでしょうか。あっさりした問題が多いと思いました。
1
計算問題と割合の1行問題。とにかくミスしないように。縮尺と面積の問題は素早く正確に計算
できるようにしておきましょう。単位変換がないので、割と楽です。
2
整数・分数・小数の問題。めんどくさいです。ミスしないように手際よく、効率のいいやり方で
やっていきましょう。
3
割合・場合の数の1行問題。あわてないで正確に・・・・。
4
図形と比・面積比の問題。(2)は頻出の問題。(1)はできなかった人も多いのでは。
「等しい比の内項の積と外項の積は等しい」ということを知っているとすぐにできます。
5
図形の回転移動の面積の問題。
(1)これもできなかった人が多かったのでは。面倒くさがらずに正方形を描いてみると見えてきます。
図形の別問題でやったことはあったでしょうが、ここで活かせるか・・・?時間との戦いですが、ここでは
しっかり時間をとって考えましょう。
6
簡単な仕事算。計算がめんどくさいのでミスしないように、問われているものを正確に答えましょう。
7
水そうとグラフの問題。底面積と逆比が自在に使いこなせるように。つるかめ算との融合もけっこう
あるので、類題に解きなれておく必要があると思います。サピックスのテキストにはこの問題が多く
ありました。
8
めんどくさい点の移動系問題。途中でなにやってるかわからなくて投げ出した人も多いのでは。
正解できる気がしなければ、前の問題の見直しに入ってもいいと思います。
(1)どういう状況かしっかり調べましょう。結果は計算しやすい状況になってます。
(2)また、大変だ!と思いましたが、(1)を利用すれば割と簡単。大変そうで途方に暮れた時は
その前の問題の答えが使えないか考えてみましょう。
慶応中等部の算数は、頭の回転の速さと正確な処理能力が要求されていると思います。
図を描くのが苦手でボリュームのある難問が解けないけれども、頭の回転の速い生徒に
とってはやりやすい問題なのではないでしょうか。
時間が十分ではないと思いますが、考えるところはしっかり考える時間をとって
時間を気にしつつ、解答していきましょう。
私は大学受験でも慶応を受験しましたが、なんかこんな感じだった気がしますね。